製品紹介

INFI-TOF

小型でありながら高い質量分解能を達成することができる飛行時間型質量分析計です。

  • 特徴
  • 主な仕様
特徴

小型の質量分析計としては、これまでに磁場型、イオントラップ型、四重極型、飛行時間型の装置が開発されてきました。
一般的には、装置の大きさと分解能には相関があり、小型の装置で高分解能を得ることは難しく、これまでは質量分解能は10~1000程度を得るのが限界でした。しかし、実験室で測定する場合と異なり携帯して現場で測定する場合、十分な分離、精製、前処理等を出来ない場合が多く、低分解能の質量分析計では、夾雑物や近い質量の物質を分離できず、物質の同定/検知を正確に行なえていない場合も少なくありません。

大阪大学で開発されたマルチターン飛行時間型質量分析計は、同一飛行空間を複数回周回させることで、長い飛行距離を得て、小型でありながら高い質量分解能を達成することができる飛行時間型質量分析計です。

INFI-TOF図
INFI-TOF図
INFI-TOF図
INFI-TOF図

イオン源で生成されたイオン(分析対象物)は、高電圧(5kV)で加速され、入射電極により周回軌道に入射されます。4つの周回電極には一定電圧が印加されており、周回軌道に入ったイオンが1周して戻る前に入射電極をOFFにし、連続した周回を可能とします。

分解能は飛行距離に比例するため、必要な分解能が得られるまで周回を重ね、出射電極をONにすることで検出器に取り込み、イオンの到達時間を正確に計測します。

同一周回を異なる質量(速度)のイオンが飛行するため軽いイオンが重いイオンを追い越してしまい、データの信惹性を損ないますので、追い越し、周回遅れが生じない様、分析対象外のイオンを除去します。

入射直後のイオン(A地点)は、入射角、入射位置、運動エネルギーの広がりを持っていますが、一周回飛行(B 地点)しても、A地点と同一の位置に戻るため、周回数を重ねても、理論的には減衰しない、画期的なイオン収束性を有しています。これを「完全収束」といい、この条件を満たす事は容易ではありません。

INFI-TOF図
主な仕様
INFI-TOF
分解能 ≧ 30,000 ( FWHM )
質量範囲 m / z 1 ~ 1000
イオン化方式 電子イオン化 ( EI )
イオン極性 正イオン ( Pos )
質量精度 ≦ 3 ppm (内部標準法)  ≦ 5 ppm (外部標準法)
感度 S / N > 100 ( 1pg OFN )
シグナル検出 10bit ADC / アベレージング方式
取込速度 20 spectra / sec
寸法 高さ 456 mm、 幅 234 mm、 奥行 640 mm
重量 35 kg

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