分析・計測機器製造販売 株式会社 ヤナコ計測

• BreathSpec はクロマトグラフ分離の高い選択性とIMSの桁はずれた感度を併せ持ったすぐれた分析ツールです。 ドリフト電圧のポラリティーを変えることによって、様々な化合物（例えばケトン類、アルデヒド類、アルコール類、アミン類、有機リン化合物、ハロゲン化合物）を検出することができます。
• ヒトの呼気のように水分の多い複雑なマトリックス中のVOCを、特別な前処理なしで検出することができます。 わずか数分で、ppbv / pptv レベルの疾病マーカーでも検出可能です。装置付近に存在する酸素 / 二酸化炭素の影響を受けることなく、複数の疾病VOCマーカーの測定を行え、信頼性の高い結果を得ることができます。

BreathSpec 内蔵のデータ処理ソフトの特徴

• BreathSpec は内蔵されたコンピューターを持ち、独立した装置として制御できます。 きわめてユーザーフレンドリーなインターフェースを実現しています。 測定条件の設定と同様、操作のステップも6.4インチTFT液晶画面に表示され、実行・変更できます。 システムはオートマチックまたは、マニュアルモードで実行することができます。
• 研究対象の特異的な分野や特定の危険物質の警戒レベルの決定などに利用できます。 さらに、LAV PC解析用ソフトウエアは、物質の3Dの指紋をとるかのように、より洗練されたデータ解析を可能にします。データ処理ツールは使用される方の要件に従って使用できます。

分析例：呼気中の揮発性香料の分析

ワイルドベリー、クロスグリ、ペパーミントのキャンディーをなめた後、BreathSpec で前処理なしで、呼気分析を行いました。その結果、キャンディーの香料は複数の成分の混合物ですが、個体差を考慮に入れなくても、各香料ごとにクラス分けすることができました。

分析条件

この結果は簡単な呼気分析の一例ですが、人間の呼気中の疾病マーカーを検出することによって、様々な疾病のキャリアであることの間接的証明が、 BreathSpec を使うことで可能になります。